マサイマラ国立自然保護区 公園料の値上げについて

2023.12.18

日本の国立公園は、私の知る限り、入園は無料である。
にもかかわらず、トイレはきれいなところが多いし、
遊歩道が整備されていたりする。

それは、世界的に見て珍しいほうなのだれど、
日本に生まれ育つと、それが当たり前に思えてしまうのは仕方ない。

ケニアも例外ではなく、どこに行くにも、
公園料、入場料がかかってくる。
観光が大きな資金源である国だし、動物園での人気のゾウやキリン、
ビッグ5と呼ばれる希少動物たちが、餌付けもされず、飼育員さんの健康チェックもなしに、
優雅に闊歩するサバンナは、確かに高い入園料を払ってでも見る価値はある。
また、だからこそ、密猟者や公園の木を調理用の炭にするために民間人が入り込まないよう、
レンジャーを雇えるわけで、公園料のおかげで
雄大な自然が残っているともいえるかもしれない。

それにしても、たっ高い!と久しぶりに声に出てしまう値上げが発表された。
マサイマラ自然保護区はここ10年ほど
アンボセリ、ナクル、ツァボなどの国立公園に比べ、
数十ドル高い相場の1泊(24時間)$70-$80だった。
それが、今年の夏から12時間(6am-6pm) $70-$80となり、
1泊2日で到着日と翌日もゲームドライブをとなると倍はらうことになってしまった。

なのに、それから1年も経っていないのに、
2024年1月から、つまりあと数週間で、12時間(6am-6pm) で$100
更に2024年7月からは$200になると先月発表された。
ケニアの公園料は値上げ後に事後報告も多いのだが、事前にアナウンスされたのはありがたいが、
3泊すれば、それだけで$600、最終日もゲームドライブをすれば$800つまり、
日本円で10万円ほどが公園料だけでかかってしまうのだ。

しかも、マサイマラには、安い食堂なんてないので、
ほとんどのロッジが3食付きで、それなりの料金がかかる。
日本でこの金額ならもっとアメニティの充実したいいホテルに泊まれるのに、
ドライヤーも寝間着も冷蔵庫もWIFIも部屋にないのに、
なんでこんなに高いのかと思われることも多い。

そんなケニアを手配する側としては、
恐縮なのですが、ご理解くださいとお伝えするしかなく・・・

それでも、$200は値上げしすぎだろう!と、
恨めしく思う、年の瀬。

それでも、マサイマラの自然は、
悔しいけれど、お金に代えられない魅力があるのは事実。

一度その価値を確かめにいらしてみませんか・・・?